海に骨をまくことと法律
海に遺骨をまくという行為は、故人への最後の別れとして選ばれる慣習の一つです。
一般的に海に遺骨を撒くことを「海洋散骨」と言います。
この形式の葬送は海洋に対する愛や敬意を表し、自然の一部となることを望む人々によって選ばれます。
私はまだ観ていないのですが高倉健さんの遺作で「あなたへ」という映画は散骨がテーマの映画だそうです。
あらすじをざっと書いてみますと。
亡くなった妻・洋子(田中裕子)から届いた絵手紙。そこには「故郷の海へ散骨して欲しい」という想いが
記されていました。その真意を知るために、妻の故郷へ向けて旅を始める倉島英二(高倉健)。
旅の途中で出会う人々と心を通わせていくうちに蘇る、妻との心温かくも何気ない日常の記憶。
目的の地、長崎県平戸市の薄香湾漁港に辿り着いた英二は、妻が幼少時代に過ごした町並みを歩き、
これまでの人生にひとり静かに想いを巡らせます。
そして迷いの消えた英二は遺言に従い散骨するんだそうです。 その時、彼に届いた妻の本当の想いとは・・・。
主人公・倉島英二を演じたのは6年ぶりの映画出演となった高倉健。
ワンカットワンカットを慈しむように撮影され、夫婦の愛と人々のさまざまな人生を丁寧に綴った作品は、
2012年に公開されました。
故郷へ向けて自分で内装をしたワンボックスカーで、一人旅を始める英二。
その旅は富山から始まり飛騨高山、京都、大阪、竹田城、瀬戸内、下関、北九州市の門司、そして洋子の故郷で
ある長崎県平戸の漁港・薄香へと続くそうです。各地で出会うさまざまな人々と、さまざまな人生。
出会いと別れ。そしてそれは、英二が洋子の深い愛情に改めて気付かされる旅でもあったそうです。
私が入っているアマゾンプライムビデオやネットフリックスでは見れなくて、こんな映画があったんだと
知ると見たくなってくるものです。
高倉健さんの205本目の出演映画でもあるそうです。
高倉健さんといえば私が子供のころにみた「幸せの黄色いハンカチ」がとても印象的です。
観たのは35年くらい前だと思いますが。1977年の映画だったんですね。
あの映画もロードムービーでした。
北海道の網走が舞台で、北海道をドライブするのが夢だった欽也(武田鉄矢)が、旅の途中で女の子
(桃井かおり)と出会い、そのあと網走刑務所から出所したばかりの勇作(高倉健)と出会い旅をしていく
という物語です。桃井かおりさんが女の子なわけです。武田鉄矢さんもびっくりするくらい若くて
笑えます。このあとに金八先生シリーズになったんですね。
昭和の古きよき時代です。
今どきの子たちからしてみれば、昭和の映画やドラマは時代劇になるのかもしれません。
もしもまだ俺を待っててくれるのなら、黄色いハンカチをぶらさげてくれというの話です。
もう35年くらい年月が経ってしまったのでうろ覚えですが、高倉健さんて本当に不器用で無口な役が
ぴったりですね。
実際にもあのように寡黙な人だったんでしょうか。
遺骨を海にまくことは、様々な文化や宗教において意味づけられており、
深い感情と個人的な意味が込められています。
まず最初に、この行為を行うには地域や国による法的な要件を確認することが不可欠です。
海に遺骨をまくためには、適切な許可を得る必要があります。これは地元の自治体や関連する機関との
連絡を通じて行います。
海に遺骨をまくプロセスは、通常、専門のサービスや船を利用して行われます。
故人の遺骨は粉骨というパウダー状にまで細かく粉骨し、生分解性の袋(水に溶ける袋)や容器に入れられ、
適切な儀式や祈りが捧げられた後、船から海に散らされます。
生分解性の素材を使用することで、海洋環境への影響を最小限に抑えることが意識されています。
この行為は、海が永遠の安らぎや平穏を象徴していると考えられるため、故人の魂が広大な海に永遠に続く
冒険に旅立つという象徴的な意味も含まれています。
家族や友人が共に見送り、思い出に敬意を表す瞬間として、感動的で心に残るものとなります。
ただし、この形式の葬儀は感傷的であると同時に、法的・環境的な観点からも慎重な計画と準備が必要です。
遺族は遺骨をまく場所や方法についてよく考え、地元の法規制を遵守するとともに、海洋環境に与える影響に
敏感であることが重要です。
海洋散骨については厳密は法律はありません。
「節度をもったお別れの儀式」であれば罪に問われることないといわれています。しかし遺骨をそのまま撒く
ことは禁じられています。粉骨といわれる遺骨をパウダー状まで細かくしたうえで環境に影響を与えないと
いうことなどがあるので、プロである業者にお任せください。
面倒な手続きやプロセスは責任を持って変わりに致します。
故人様とご遺族様の最期のセレモニーとなりますので納得いくまでどのような方法にするかご検討ください。
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